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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

昨晩、東京財団が開催するセミナー「虎ノ門DOJO」の「社会起業家シリーズ」の第1回に参加した。

利益最大化を目指す、純然たるビジネスでもなく、社会的使命に突き動かされたピュアなNPO(Non Profit Organization)でもない、新しい形のビジネス。その原動力となってきた社会起業家たちの取り組みは、一般的なベンチャーの成功にとっても、参考になる部分がたくさんありそうだ。

僕が師事したEntrepreneurshipの教授たちは、口々に「Mission」の重要性を説いていた。例えばJohn Nesheimは「Missionがないベンチャーは、仲間が一丸となって苦しい時期を乗り切るのが困難だ」と言って、プレゼンテーションのMissionに対して良くコメントしていた。ふつうの起業家の最も大きなインセンティブはおカネだと思うけど、社員全員に共通の思い(=Mission)がないと、困難に突き当たったときに乗り切れない。おカネのインセンティブが極端に小さいNPO型のベンチャーでは、Missionの重要性がより高いのは、想像に難くない。昨今の厳しい経営環境の下では、ふつうのベンチャーでもMissionの重要性が問われてくるのではないだろうか。

(Social EntrepreneurについてはETICサイトに詳しい)