New York Timesの元記者、Jayson Blair氏の記事盗用・捏造問題(Times Reporter Who Resigned Leaves Long Trail of Deception, New York Times)は、同紙が「152年の同紙の歴史上、最低の出来事」と位置づける出来事だが、マスコミ史上でも最悪の出来事の一つだろう。米国に限っても、同時多発テロ以降、マスコミが事実上の報道管制下にあると言われてマスコミ不信もある中、今回の事件である。日本でも、毎日新聞記者のヨルダンでの爆発物所持事件などがあった。マスコミへの不信は、さらに増幅されるのではないだろうか。
一方で、信頼性や信憑性について大手マスコミから疑問を呈される、個人サイト(blog含む)であるが、こうした状況では、そうした指摘もだんだん根拠薄弱になってきているような気がする。「blog journalism」とか言うと笑われたり非難されたりするが、そういったものの萌芽が、一気に育つ環境が来ているのかもしれないと感じさせる状況である。