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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

独立記念日(7/4)が金曜で3連休ということもあり、7/3の空港はかなり混んでいました。それも、明らかに飛行機に乗りなれていない人が多いので、チェックインやセキュリティ・チェックは、それはそれは混乱していました。

ご存知の方も多いと思いますが、現在の米国のセキュリティ・チェックでは、パソコンはカバンから出して単体でエックス線装置を通さないといけませんし、ほとんどの場合は靴も通す必要があります。もちろん、まず搭乗券と写真つきの身分証明書(免許書かパスポート)を見せてからです。係員はいちいち指示してくれませんから、こうした訳の分からないプロセスに慣れていない普通の人は、それはもう大混乱です。

しかし、最近気づいたことがあります。前までは、セキュリティ・チェックポイントで身分証明書を見せても、搭乗時にもう一度身分証明書を見せていたのですが(少なくとも3月までは)、今回は搭乗時のチェックはありませんでした(ユナイテッド、USエア)。それどころか、搭乗時の抜き打ち検査(手荷物を全部あけてチェック)もなくなっていました。

単にユナイテッド、USエアの財政状況が厳しくて、やめてしまったのかもしれません。そういえばアメリカンは2002年の段階から、この点に関しては手抜きの傾向が見られました。基本的には航空会社の判断でやっているわけですから、経営が厳しい現在、仕方がないのかもしれません。現在のように会社更生法の管理下にある2社は、徹底的な合理化を進めなければいけないわけです(例えばユナイテッドは会社清算の可能性に言及しているようですし、USエアもパイロットの年金をカットするなど、相当ギリギリのところまで追い詰められているようです)。