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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

【速報】NTTデータ、サイトで収集した個人情報4312人分を紛失 : IT Pro ニュース

NTTデータは12月10日、同社が運営している不動産情報サイト「HOME4U」の利用者4312人分の個人情報を11月27日に紛失したことを発表した。HOME4Uでは個人住宅の査定サービスを実施している。今回紛失したのは、利用者が査定依頼時に入力した、住所/氏名/電話番号や土地/建物の面積、査定方法などの情報である。

 直接の原因は、HOME4Uの運用を委託していたネクストの社員が、情報の入ったノート・パソコンを無くしてしまったこと。ノート・パソコンのデータを暗号化するなどの対策は採っていなかったため、情報が第三者に漏洩してしまった可能性が大きい。

ノート・パソコンの紛失で、会員の個人情報を紛失したというニュースですが、その理由がすごいです。「ネクスト自身が不動産査定サービスを始めることを計画し、NTTデータが収集したデータを分析するために持ち出していた」(記事より)というのです。

「ノート・パソコンの紛失」ならば社員個人のミスのようだが、紛失までの過程に組織的な関与があった。紛失した社員は情報へのアクセス権限を持っていなかったうえに、アクセス権限があっても、情報の持ち出しは禁じられていた。しかし今回、アクセス権限をもったネクストの社員が情報をダウンロードし、紛失した社員に渡した。しかも、ダウンロードの目的は「許しがたいもの」(NTTデータ)だった。NTTデータによれば、ネクスト自身が不動産査定サービスを始めることを計画し、NTTデータが収集したデータを分析するために持ち出していた。

まだネクストのコメントがないところを見ると、取材・調査中なのだろうから安易にうかつなことは言えないが、本当なら立派な犯罪(産業スパイ?)なのでは?