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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

UIEの中島さんのエントリーを見て、非常に共感しました。ちょっと長いのですが、一部を引用させていただきます。

Life is beautiful: リーダーシップについて思い出したこと

アナウンサー: 今回の被害は10万人もの人々が市内に残ったために被害が大きく広がったのですが、政府としてはどう見ていますか。
Fema(のトップ): 10万人も残るとは全くの予想外でした。
アナウンサー: しかし、貧困層の人達が移動する手段を持っていなかったことは前もって分かっていたんですよね。なぜバスを手配するなどしてあげなかったんですか?
Fema: 私達としても、市にバスを手配するように指示したんですが、市側が十分なバスを手配してくれなかったんです。

記憶を呼び起こしたのは、この「市にバスを手配するように指示したが、市側が十分なバスを手配してくれなかった」という言い訳である。私が米国のマイクロソフトで働き始めてまだ日が浅い頃、ソフトウェアの開発に関連して似たような言い訳をビルゲイツの前でした人間がいたのだが、その瞬間にビルゲイツは机を叩いて真っ赤になって怒り始めたのだ。この場面にビルゲイツがいたとすれば、こんな感じになる。

ビルゲイツ: (机を激しく叩いて)市側が十分なバスを手配してくれなかっただって?バカなことを言ってるんじゃない。市側が適切な対応をしなかったら、市長の首をねじ上げててもバスを手配させるのがお前の仕事だろう。それでも市が動かなかったら、隣の市からバスを借りて来るなり、軍にトラックを手配させるなりして、何としてでも市民を非難させるんだ。
Fema: しかし、市も軍も私の指揮権の及ぶところではありませんから…
ビルゲイツ: (ますます真っ赤になって怒って)指揮権がなんだっていうんだ。人の命がかかっているんだぞ。軍に要請を出して動いてくれなかったら、大統領に電話して命令を発動してもらうのがお前の仕事だろう。何のためにお前に高い給料を払っていると思ってるんだ。

ビジネスに限った話ではないが、ある特定の目的を達成するために多くの人は日々努力をしている。それが、目的の達成という当初の目標がいつしか意識されなくなり、手段が目的化してしまうことは、日々おこってしまう。そんなとき、この話を思い出すようにしたいものです。