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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

日本に帰ってきたら、急にビジネスプランを他人に説明するのが恥ずかしくなりました。去年、アメリカに住んでいるときは、一時帰国して日本人相手に説明するのでも、そんな気持ちはなかったのに。

なんでだろうと考えてみると、日米の独創的なアイデアに対する認識に違いがあるからではないか、と思い始めました。

日本では突拍子もないアイデアを説明すると、聞き手がバカにする(少なくても苦笑する)ような気がします。つまり、説明するのを恥ずかしく思うのは、相手がどこかで「この歳になって、まだそんなコドモみたいなことを考えているのか。バカじゃない」とボクのことを思っているんじゃないか、そんな雰囲気を感じてしまうからだと気づきました。

アメリカにいるときには、突拍子もないアイデアをどうやってビジネスとして成り立たせるのか、という真剣勝負を笑う人はいませんでした(むしろ独創的なアイデアを持っていることは「カッコいい」ことでしょう)。

「他人のやっていないことをやる」、「他人の考え付かないことを考え付く」。こうしたことを笑い飛ばすのではなく、尊敬できるマインドを日本人が持たないと、いくら「ベンチャー創生」と掛け声だけ掛けていても、うまくいかないのではないか。少なくても、今の「サラリーマン」世代から、ベンチャーを生み出すことも、育てることも、難しいような気がします。


大企業からのスピンアウト(社内ベンチャー)を考えたとき、ベンチャーを育てられない理由が、あと二つほどありそうです。
(続く)