Sync A World You Want To Explore

関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

Joiの「日本語勉強宣言」に触発されました。

言語って難しいです。先週からスペインに出張で来ているのですが、スペイン語に全然ついていけない。最初は、「ラテン語ルーツだから、フランス語やっていれば少しはわかるだろう」なんて、高をくくっていたのですが、実際には全然わからない(あ、挨拶レベルの話ですヨ)。5月にイタリアに行ったときには、テレビを見ていても10%ぐらいは意味がわかったもので調子に乗っていたのですが、スペイン語は全然。やっぱり発音が、イタリア語ほど単純じゃないからかな、というのが自己分析ですが。

おもしろいのが、レストランなどでスペイン語で話し掛けられると、何故かでてくるのが、フランス語か中国語。フランス語はわかるけど、なんで中国語なんだー、というのがありますが、これはどっちも第2外国語だからでしょう。10年前にスイスに行ったときに、偶然知り合ったドイツ人が「ドイツ語、フランス語、英語は子供のころから使っているので、何も考えずに反射的にしゃべれるけど、かなり後から習ったイタリア語と日本語はそうはいかない。それどころか、イタリア語で話し掛けられると日本語で答えてしまったり、日本語で話し掛けられるとイタリア語で返してしまったりする」、なんて言っていたのを思い出した。そのときは「そんなことあるんかいな」と思っていたけど、今回の、スペイン語に中国語で返答ってのは、まさにそのものズバリという感じです。

でも、じゃあ地元の人と意思の疎通ができないかというと、そうでもない。全然言葉が通じなくても、コミュニケーションは成り立っている。

思えば2年前、中国を旅したとき、中国語はまったくわからず、向こうも中国語以外は通じなかったにもかかわらず、ラーメン屋の親父には気に入られて、客がいなくなったら親父、商品のビールを持ってきて一緒に飲みだして(もちろん彼のおごり)、最後は厨房のおばちゃんも出てきて、なんか中国語教えてもらったり…。その後もツアーで意気投合した北京から出張中の中国人のホテルに4泊させてもらったり。言葉はほとんど通じなかったけど、コミュニケーションできてたし、楽しく過ごせたことを思い出す。

そのときは、漢字が使えたから、最低限のコミュニケーション手段はあったわけだけど、読み書きができなくても意思の疎通は可能だし、けっこうそれはそれで楽しいかったな、と思う。

もちろんビジネスでは、そうはいかないんだけど。アメリカに留学していたときも、クラスでディスカッションしているときは、ほんとうにもどかしさを感じたけれども、それでもしゃべれなかったら、話す前に一度タイプしてみるとか、いろいろやり方はあった。何より生活の中で使う言葉を知る機会があったのがよかったな。

これからは中国語と並行して、フランス語をまた会話レベルまで戻すことを目標に、頑張っていきたいと思います。だれか、フランス語をしゃべる人たちをご存知ないですか?中国語コミュニティも同時募集中です。

----
そうそう、そういえば、口語を覚えた以外なツールは、チャットでした。複数でチャットなんかしていると、それなりに早くタイプしないといけないし、ネイティブはネイティブ表現を多用するし、後から思うとチャットで人がしゃべっていたフレーズ、会話でも結構使っているかも。

外国語でチャット、してみましょうか?