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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

慶應義塾大学SFCの田中浩也先生の記事。グローバルなサプライチェーンを根本から変革する、「流通技術」としてのデジタルファブリケーションについて明快に説明されています。

3Dプリンターは「流通」をどう変革するか? | IT insight | ダイヤモンド・オンライン

近年産業界で注目を集めている「3Dプリンター」は、デジタルデータを元に立体(3次元)オブジェクトを造形する機器。鋳型を作って造形材を充填・固形化する従来の主要な製造技法を革新し、デジタルトランスフォーメーションのカギとなるものづくり技術として、さらなる進化が期待されている。同技術を応用し、「コ・メディカル」分野や「建築リノベーション」分野での革新的研究に取り組む慶應義塾大学SFC研究所長の田中浩也教授が、3Dプリンター技術の進展が開くビジネスの未来について語った。

(中略)

昨年Amazonが画期的なビジネスモデル特許を取得しました。3Dプリンター技術による流通の変革を先取りする意図だと思いますが、ユーザーがAmazonで商品を注文すると、ユーザーの居住地に近い倉庫で商品の製造を始め、さらには配送中もトラック内で3Dプリントを行い、商品を従来よりも圧倒的に短時間で届けるというものです。時間が短縮されるのに加え、在庫を持つ必要がなくなります。

私は以前から「多品種少量生産時代の、工業製品の地産地消時代の到来」みたいな表現をしていますが、言っていることの本質は同じなのではないかと思っています。

日本では話す話す人に懐疑的に取られていましたが、以下のようにAmazonが将来として見据えている、ということで、受け入れてくれる人が増えそうで嬉しいです(笑)。

個人的には、2017年3月に田中先生がニューヨークにお越しになり、世界屈指のデザイン校であるParsonsで講演されたときに初めてお会いし、その後に近くのバーでサシでお話させていただいたのが嬉しかったです。講演全部をビデオで録画したのですが、それはさすがにアップロードするのは控えまして、講演後に撮った写真の共有で嬉しさを表現したいと思います(笑)。