「神聖ローマ帝国」(講談社現代新書)は、先週偶然、渋谷駅のranKing ranQueenで、書籍の3位だったので発見しました。もともと世界史好きで「工学部世界史専攻」と言ってはばからなかった私には、値段も手ごろで面白そうな本だな、と思いましたが、冷静に考えて、「こんな内容の本が3位なんだ」と素直に驚いたものです。
内容は、そのものズバリ、神聖ローマ帝国の歴史です。読んで今まで持っていた疑問、「神聖ローマ帝国っていつの間にできたんだ?」が、それなりにスッキリしました。
思えば高校の世界史の教科書でも、西ローマ帝国の滅亡後、カール大帝によるフランク王国が西ローマ帝国として教皇に認められた、という辺りまでは載っていたのですが、その後気がつくと神聖ローマ帝国の皇帝としてハプスブルク家が出てきていました。「神聖ローマ帝国の成立」なんて章はなくて、突然出てきたと思うと、スペイン継承戦争やら何やらをおっぱじめるという…。
この本を読めば、こんな疑問だけでなく、「〜選帝侯」とかいう諸侯が、やはり突然歴史に登場した理由も分かるでしょう。