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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

久々に本の感想なんかを載せてみたいと思います。

神聖ローマ帝国」(講談社現代新書)は、先週偶然、渋谷駅のranKing ranQueenで、書籍の3位だったので発見しました。もともと世界史好きで「工学部世界史専攻」と言ってはばからなかった私には、値段も手ごろで面白そうな本だな、と思いましたが、冷静に考えて、「こんな内容の本が3位なんだ」と素直に驚いたものです。

内容は、そのものズバリ、神聖ローマ帝国の歴史です。読んで今まで持っていた疑問、「神聖ローマ帝国っていつの間にできたんだ?」が、それなりにスッキリしました。

思えば高校の世界史の教科書でも、西ローマ帝国の滅亡後、カール大帝によるフランク王国が西ローマ帝国として教皇に認められた、という辺りまでは載っていたのですが、その後気がつくと神聖ローマ帝国の皇帝としてハプスブルク家が出てきていました。「神聖ローマ帝国の成立」なんて章はなくて、突然出てきたと思うと、スペイン継承戦争やら何やらをおっぱじめるという…。

この本を読めば、こんな疑問だけでなく、「〜選帝侯」とかいう諸侯が、やはり突然歴史に登場した理由も分かるでしょう。