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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

前の記事を「FabFoundryはモノづくり起業を支援する持続可能なスタートアップ・エコシステムを、まずニューヨークで立ち上げようと日夜、奮闘しております。つづきます」と締めくくってから、なんと9か月ぶりの投稿になります。

昨日、FabFoundry社は「Monozukuri Bootcamp」を発表しました。Monozukuri Bootcampは一般的なスタートアップ・アクセラレーターが提供するメンター活動や発表会(Demo Day)に加えて、ハードウェアの製造支援活動として米国外(アジアを想定)にある、スタートアップにハードウェアの製造支援を提供するパートナー企業と連携して、ハードウェア・スタートアップが陥りやすい製造・生産まわりの問題発生の可能性の低減を図るものです。

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FabFoundryは、複数のハードウェア製造支援企業とパートナーシップを結ぶことで、Monozukuri Boot Campに参加するスタートアップが、より効果的な支援を受けられるパートナー企業とマッチングできるようにしていく予定です。

makers_boot_camp_logo.png第一弾として、日本のハードウェア・アクセラレーターである「Makers Boot Camp」と連携することを発表しました。今夏にニューヨークのIoT製品を開発するスタートアップ2社が4〜6週間程度、日本に滞在し、ハードウェアの量産化試作の支援を受ける計画です。

IoT製品の要であるソフトウェア技術は、シリコンバレーを中心とする米国が質・量ともに他国を圧倒しています。そのためソフトウェア技術やビジネスモデルなどについては、主に米国内のリソースを活用して、Monozukuri Bootcampの参加スタートアップを支援していく予定です。

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また発表会についても、従来のDemo Dayに加えて、一般の消費者からのフィードバックをスタートアップ企業が得られる仕組みを提供する計画です。具体的には、製品のプロトタイプやベータ版を展示するスペースをニューヨーク市内に用意し、世界中から集まる感度が高いコンシューマーのフィードバックを得ることで、世界で販売するためのマーケティング支援としたい考えです。

Monozukuri Boot Campを始める背景などについては、以下のFabFoundryのブログ記事(英文)をご覧ください。