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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

今までこのブログでは、あまりプライベートなことは書いていませんでしたが、昨今話題の「リモートワーク」での働き方の参考になるかもと思い、私のニューヨークでの日々の暮らしを書いてみたいと思います。

2018年11月から、複数の障害を抱え、東京では預かってもらえる場所が見つからなかった娘のために、現在ニューヨークで父娘2人で暮らしております。

2019年2月末になって、ようやく公立のPre-K school(幼稚園の前の学校=Pre Kindergartenの略)が決まりました。しかし障がい児向けPre-Kは数が少なく、現在は片道20分のタクシー通学+学校からオフィスまで45分の通勤をしております(来週からスクールバスがアサインされる見通し。これで朝と昼の送り迎えの負荷が下がります)。

周りの環境によって、生活がドラスティックに変わってしまうので、忘れてしまう前に、11月から2月までの私の働き方を文字に残しておきたいと思います。

まず最初に、一緒に仕事をしている同僚のみなさまへ感謝の意を表したいと思います。かなり変則的なリモートワークを回していくには、やはり職場のみなさまのリモートワークへの理解と、例外を受け入れてくれる柔軟性に大変、助けられています。

主に京都にいるMakers Boot Campの方々には、時差のために朝と夜しか電話会議が出来ない不便さと、電話会議の最中に後ろで娘が歌を歌ったり、騒いだりすることへの寛容さに助けていただいています。

またニューヨークの職場であるNYDesignsの方々や、NYDesignsのインキュベーション施設の他のスタートアップの方々(含む投資先スタートアップ)には、オフィスに娘を連れてくることを受け入れていただくだけでなく、打ち合わせに同席させることに嫌な顔ひとつせずにしてくれることに、とても感謝しております。

まず、当時の自分の1日を振り返ってみます。学校が始まる前の24時間はだいたい、このような感じでした。

  • 03:30ごろ: 起床
  • 04:00〜07:30: 最も集中できる仕事時間。集中を途切れさせないため飲食はコーヒーのみ。
  • 07:30ごろ: 娘が起床
  • 07:30〜08:00: 娘の世話(オムツ替え、ご機嫌取りなど)。ご機嫌を取らないと、1日の機嫌が悪めになるので、ここはずっと抱っこしたりして遊びます。
  • 08:00〜09:00: 娘の朝食。娘は口からものを食べないので、胃ろうを使って胃に直接ミルクを送り込んでいます。その間の1時間は、ハイチェアに座らせて、動き回らないようにします。音楽が鳴るオモチャや、音楽(主に歯加瀬太郎さん)を聞かせてリラックスしてもらいます。この時間帯は日本の22:00〜23:00にあたりますので、日本のチームとの経営会議の時間帯として週に2回ほどは電話会議をしていました。
  • 09:00〜13:00: 娘の世話+仕事(主に電話会議)。最初の2か月は「抱っこ期」で30分ぐらい続けて抱っこさせられることもしばしば。なのでこの時間帯は、主に電話会議をしたり、娘の学校のための手続きに費やしました(ニューヨークでは、教育系の手続きは、とにかく電話でのやり取りが多く、また教育関係の窓口は15:00ぐらいで閉まってしまうので、午前中にいくつも電話するのが日課でした)。
  • 13:00ごろ: 食事。最初の3か月は料理をするヒマがまったくなかったので、ほぼ100%デリバリーか冷凍食品に依存していました。デリバリーの受付が11:30や12:00ぐらいからなので、届くのは13:00前後ということがほとんどでした。ちょうど娘の昼食が13:00〜14:00の時間帯だったので、このあたりで私は1回目の食事、ということが多かったです。
  • 13:00〜14:00: 娘の昼食。午前中の電話や電話会議の結果、その日のうちに作業しないといけないものが多いので(例えば書類を書いてFAXするなど)、娘がハイチェアに座っているうちに終わらせてしまうため、私の食事はだいたい5分以内、という感じになっていました(とても早食いになりました)。
  • 14:00〜18:00: オフモード。昼食後で起きてから10時間ぐらいたっていることもあり、仕事(デスクワーク)の効率が劇的に下がるので、この時間帯はデスクワークはしていませんでした。NYDesignsに行っているときは打ち合わせ中心で、家にいるときは電話会議や、フォローアップの電話などをしていました。実際には娘と遊んでいる時間帯でもありました(この頃はお昼寝をまったくしませんでしたが、学校でお昼寝タイムが始まった今はお昼寝をするようになりました)。
  • 18:00〜19:00: 娘のお風呂タイム。オフィスにいるときはこの時間帯で家に帰り、お風呂までするので、なかなか忙しい時間帯です。
  • 19:00〜20:00: 娘の夕食。冬時間はニューヨークの19:00が日本の09:00だったので、この時間帯あたりから日本との電話会議が始まります。19:30〜20:30(日本 9:30〜10:30)と20:30〜21:30(日本 10:30〜11:30)あたりが、平日の電話会議帯でした。
  • 20:00〜21:30: 魔の時間帯。電話会議と電話会議の間に娘を寝かしつけたいところなのですが、実際には電話会議が続いていることがほとんどでした。電話会議がなかったり1回だけの場合には夕食を食べていましたが、実際には平日はほぼ確実に電話会議が2回で、場合によっては3回ありましたので、その場合には夕食は諦めていました。またこの時間帯は、眠気からか娘がグズることも多いので、電話会議は相手がビデオでも、こちらはスマホにヘッドホンでビデオはなしにして、ハンズフリーで娘の世話をしながら電話会議をしていることも多かったです。たいていは21:00を過ぎると娘はだんだん眠くなってきて、リビングで寝てしまったり、自分でベッドにいって寝たり、という感じでした。たまに21:30ごろになって電話会議が終わっても娘が起きているときには、そこから一緒にベッドルームに行って寝かせますが、その場合にはほとんどの場合、一緒に寝てしまいます...。
  • 21:30〜04:00: 就寝。ただし娘が先に寝てしまったときは、寝かしつけの際に寝てしまうことがないので、その場合には、23:00ごろまでは読書やテレビの時間帯としていました。また