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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

暗号通貨取引所FTXの破綻と、その背後にあった著名VCの杜撰なデュー・デリジェンス(DD)の実態を重く見た米証券取引委員会(SEC)は、新しい規制を検討しているようです。

Venture World Watches As SEC Moves To Regulate Industry - Crunchbase News

SECは1年近く前から、プライベート・エクイティ(PE)やヘッジファンド、一部の不動産投資会社、そしてVCなどの非公開株への投資家による、取引の吟味(DD)に対しての規制を検討している。この規制強化により、LP(ファンドへの出資者)は、完了した取引で適切なDDが行われなかった場合、投資家を訴えられるようになる - これまでVCが心配する必要のなかったことである。

「SECはこれまで、VCやPEに焦点を当てたことはありませんでした」(EisnerAmperのAlan Winkマネージング・ディレクター)。「しかしFTXの件で、歯止めを失ったと思います」。

(原文は英文。翻訳は著者)

FTXは2000億円以上の資金調達をしながら、2022年11月に破綻。創業者のSam Bankman-Fried氏の傲慢な振る舞いや、多くの著名なVCが出資していながら、取締役会が存在しなかったなど、VCのDDについて世間の注目を引いていました。

米National Venture Capital Association(全米ベンチャーキャピタル協会)は2022年4月にSECに宛てた書簡の中で、VC(など適格投資家の資本を投資するプライベート・ファンド)には「一般の投資会社に適用されるような、詳細な規制を適用すべきではないという議会の長年の決定から根本的に逸脱している」と反論するなど、規制に反対する姿勢を貫いています。