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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

スタートアップに資金を供給するベンチャーキャピタル(VC)の資金調達に急ブレーキがかかっています。英国の投資データ調査会社Preqinの調査レポートによると、2022年第4四半期のVC調達額は前年同期比65%減の206億ドル(約2兆8000億円)まで落ち込んだそうです。

2009年以降で初めてQ3からQ4で資金調達額が減少。出所: Preqin Pro

資金調達に成功したVCファンドの数も前年同期比64%減の226本で、2012年以来の少なさということです。

またWall Street Journal誌の記事によると、機関投資家などファンド出資者(いわゆるリミテッド・パートナー。LP)が、経験の浅いVCファンドへの出資に慎重になっています。調査会社PitchBookによると、2022年にLPが支援した、いわゆる「1号」ファンドは前年比59%減の141本で、2013年以来最低の数字でした。

2023年も引き続き厳しい年になりそうです。一方で不況時には「化ける」スタートアップが生まれることも多いため、不況時に組成したファンドのパフォーマンスが桁違いになることも少なくありません。引き続き、マクロの動向を追い続けたいと思います。