2023年第1四半期は引き続き世界のVC投資は低調、しかし米国のシード/アーリーステージは回復の兆し
2023年04月05日
世界のVC投資は2023年に入っても引き続き低調です。米Crunchbaseが発表した第1四半期のデータによると、資金調達額は760億ドルにとどまり、対前年比で53%減となりました(760億ドルには、米OpenAIへの100億ドルの出資と、米Stripeの65億ドルの資金調達が含まれています)。
プリシード/シードは前四半期比で15%減の69億ドル、アーリーステージは前四半期比20%減の257億ドルまで落ち込んでいます。
米国内の様子を見ると、資金調達額は世界のトレンドと同様に、引き続き全てのラウンドで減少しています。
一方で、企業価値(バリュエーション)はシードとアーリーステージでは、2022年第1四半期に底を打った感が出てきています。
VC投資に回る資金量は、引き続きタイトな状況が続きそうです。一方で「バブル」と言われていたスタートアップの企業価値の調整は、シード/アーリーステージではほぼ完了したと見て良さそうです。