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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

「スタートアップ関連の話題の中心が、シードとシリーズAに移っているというのは本当?」「イエス」 ― 米CartaのHead of Insightsを務めるPeter Walker氏が、「ベンチャーの関心がアーリーステージに移った」というタイトルのグラフと共に、記事をLinkedInでシェアしています。

出所: Peter Walker, Head of Insights, Carta

グラフでは、四半期ごとにCarta上のスタートアップに投資された資本をステージ別に図示されています。

ベンチャー投資が目に見えて減り始めた2022年後半以降、ベンチャー投資はシリーズAとシリーズBに集中しています(総額の半分前後がシリーズAとBで占められています)。2023年第1四半期には、シリーズAとBで61%に達しています。

なかでも特筆すべきなのは、シード・ステージへの投資が増えていることです。シード・ステージのスタートアップへの投資は、2021年第1四半期には全体の4%に過ぎませんでしたが、2023年第1四半期には14%に達しています。

2023年第1四半期は、シード・シリーズA・シリーズBのスタートアップに、全体の75%の金額が投資されていることになります。

株式市場が回復し、IPOが戻ってくると、またシリーズC以降(ミドル〜レイター)への投資が復活してくるでしょう。しかし、ここ1〜2年ほどは、次の5年を見据えた種まきの時期として、シードからアーリーステージへの投資が増えそうです。