「スタートアップ関連の話題の中心が、シードとシリーズAに移っているというのは本当?」「イエス」 ― 米CartaのHead of Insightsを務めるPeter Walker氏が、「ベンチャーの関心がアーリーステージに移った」というタイトルのグラフと共に、記事をLinkedInでシェアしています。
グラフでは、四半期ごとにCarta上のスタートアップに投資された資本をステージ別に図示されています。
ベンチャー投資が目に見えて減り始めた2022年後半以降、ベンチャー投資はシリーズAとシリーズBに集中しています(総額の半分前後がシリーズAとBで占められています)。2023年第1四半期には、シリーズAとBで61%に達しています。
なかでも特筆すべきなのは、シード・ステージへの投資が増えていることです。シード・ステージのスタートアップへの投資は、2021年第1四半期には全体の4%に過ぎませんでしたが、2023年第1四半期には14%に達しています。
2023年第1四半期は、シード・シリーズA・シリーズBのスタートアップに、全体の75%の金額が投資されていることになります。
株式市場が回復し、IPOが戻ってくると、またシリーズC以降(ミドル〜レイター)への投資が復活してくるでしょう。しかし、ここ1〜2年ほどは、次の5年を見据えた種まきの時期として、シードからアーリーステージへの投資が増えそうです。