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関 信浩が2002年から書き続けるブログ。ソーシャルメディア黎明期の日本や米国の話題を、元・記者という視点と、スタートアップ企業の経営者というインサイダーの立場を駆使して、さまざまな切り口で執筆しています

先日、「FabFoundry社を設立」というお知らせをしたところ、一方で「シックス・アパート取締役退任」や「Infocom America取締役就任」などの情報もあったために、それぞれの関係が分かりにくいとの指摘を受けました。ですので、まずは現在の状況を簡単にご説明します。

Infocom America社の主な業務は、米国内におけるインフォコム社の事業投資先の選定と出資の実施です。私のInfocom Americaでの役割は、ニューヨークを中心とする米国東海岸地域のスタートアップ企業を、この業務の対象に加えることになります。というのもInfocom America社はカリフォルニア州サンマテオを拠点を持ち、ベンチャーキャピタルの米Fenox Venture Capitalと連携しながらシリコンバレーのスタートアップ企業を対象にすでに事業投資業務を実施しているからです。

一方、FabFoundry社は、ニューヨークでハードウェア企業のアクセラレーター事業と、そのベースとなるFabCafe NYCの営業を始めるべく、すでに米国人社員3人が働いています。

FabFoundry Members at Impact Hub NYC
写真右の女性が共同創業者のKristen Smith、写真左の男性がデザイン・ファブリケーション担当ディレクターのBrian Leeです(真ん中が私です)。

Kristen
Kristen (LinkedIn: Kristen Smith) は前職のKohl's Design It! Labの事業開発担当時代からFabCafeに高い関心を持っており、FabCafe NYCのプロジェクトにもいち早く参加し、昨年11月からFabFoundryとFabCafe NYCスタートのために獅子奮迅の活躍をしている、頼もしい共同創業者です。彼女については、FabFoundry創業までのストーリーで何度も触れることになりますので、ご紹介はひとまずこのぐらいにしておきます。

Brian
Brian (LinkedIn: Brian Lee) はこの春まで自らのデザイン工房を経営していましたが、4月から工房をたたんでFabFoundryにジョインしました。FabFoundryでは高い技術力と経験を活かして、3Dプリンタやレーザーカッター、CNC機(コンピューター数値制御工作機械)を使ったサービス提供をはじめ、技術指導やコンサルティングを手がける予定です。前職ではさまざまな制作をてがけているBrianですが、中でもMoMA(ニューヨーク近代美術館)へ出展されているビヨルクの「Black Lake Cinema」の音響効果のための壁面造形物は圧巻です(Fast Companyのこの記事この写真の黒い突起物の設計・制作を担当)。
またBrianは教えるのが好きということで、コロンビア大学の建築系大学院(GSAPP)で2010年からTA、2013年から講師を務めています。

Carlton
また集合写真には写っていませんが、事業開発担当バイス・プレジデントのCarlton Reeves (LinkedIn:Carlton Reeves) は、ウィスコンシン大学で起業プログラムを指導しており、FabFoundryではアクセラレーター・プログラムのディレクターを務める予定です。
現在は3か月間のホワイトハウスでのプログラム(詳細は秘密らしいので書けません)に参加するためにワシントンD.C.に滞在中で、集合写真に加われませんでした。

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前回の話のつづきがまったく書けませんでした。次回こそは「FabCafeをニューヨークで立ち上げて、どのようなビジネスをしようと思ったのか」という部分に迫りたいと思います。

つづきます。

この記事は、ニューヨークとVC投資・アクセラレーターに関する記事の一つです